インプット志向、アウトプット志向の前に大切なこと


こんばんは。


先日、母校の講演会に行ってきました。内容もさることながら、登壇者たちの話術がすごく、大変有意義に過ごせました。TPPなど多国間交渉における話が大変興味深かったです。コンサルタントなら当然すべきことを我々はTPPの議論ではできていない。例えば、相手が交渉にどれくらい乗り気なのか、やる気なのか、自分の交渉相手の権限や承認フローはどうなっているのか。普通のコンサルタントなら当たり前に踏まえておくべきことが、国論では抜けている。


アメリカにおいてTPPの優先順位は低く、またオバマ大統領は次大統領選で負けることが濃厚のため、そんな大統領のためにお土産を渡すこと自体の付加価値は低い。更に、アメリカといえども、TPP賛成・反対・無関心層がおり、一枚岩ではない。そういった点をコンサルタントなら当然踏まえる事象であるが、TPPでは基本的事実を逸した水準となっている。


上記みたいなことを思いながら聞いていた。だが、それよりも私が考えさせられたのは、働く基準である。当日、会場の多くは登壇者が輝いてみえた。私自身もこの人たちすごいなぁーと思っていた。そこで、ふと思った。仕事をする時に、組織やチームの一員として働くという方法と一人称で働く方法がある。登壇者とは確実に一人称のブランドを持ち、一人称で働いている。自分のネームで働くのは難しいが、すっごく気持ちいいんだろな。


また、法学や人文系の学者とは数年単位で研究し、成果を披露する。こういう仕事のあり方も魅力的だと感じた。仕事の成果の出方は多種多様である。デイトレのように一秒単位、一日単位もあれば、数週間、数か月〜一年、数年、数十年という単位で成果が花開く職業がある。


ビジネス本でよくインプット、アウトプットという話があるが、自分がどのくらいのスパンで成果を出すべき職務についているのかでインプット重視かアウトプット重視かは変わる。成果が求められるスパンが短い仕事ほどアウトプットが重視されるのは言うまでもない。


私は最近数か月〜一年単位の仕事をしたいなぁーとぼんやり思っている。