好きな教授を調べれば、自分の適職がわかる。


社会人になって時に思うに、なぜ私は大学が好きで、お勉強が好きだったのだろうか。いろいろ考えつくのだが、外せないのは先生との出会いであり、過ごした時間である。この時間が一番楽しく、最高だった。私が勉強した理由も先生と過ごす日々が楽しかったからだと今は思う。むしろ、勉強が好きというよりも先生と過ごす日々の方が好きだったのかもしれない。以下、私が魅了された先生方の特徴を抽出する。


特徴
1)過去、現在の理解にたけている
2)未来のイメージが明快
3)議論のスケールがでかい(が、数百年単位程でかくない)
4)一定の評価がある(アカデミックであれ、世間一般であれ)


以上、4つの要素がすべて揃っている時に私がその先生に魅了された。これらの一部だけだとあまり私は魅力を感じなかった。例えば、アカデミズムで高い評価を受けているなど4)だけの場合の先生はあまり好きになれなかった。むしろ、地味でこいつしょぼいと思うこともあった。


要は、今の世の中を過去からの連続で理解でき、自身の価値観に基づき今後の未来像を描け、更に国家規模のスケール感を持ち、周りからも一定の評価を得ている。そんな人を私は好きになった。


そして、これは私が今後働く上でのヒントになるはず。私が今後働く上での理想像は上記の要素を備えた人材に違いない。大学とは、お勉強をする場所であるが、社会人になった今思えば、自分の適職探しでもあるのかもしれない。自分は何者になりたいのか?


例えば、実証系を好きな人は現場の仕事が向いている。理論系が好きな人は計画を練ることが好き。サークルで企画したり騒ぐのが好きな人はイベント系や人材系が向いているなど。


なぜ自分はそのゼミ(サークル)を選び、その先生についていったのか。そこに自分の欲望があるのかもしれない。今から就職活動を始める大学3年生でお勉強が好きと思っている人は、一度好きな先生について深堀してみることをすすめる。自分は学問が好きなのか、その先生が好きなのか。そして、その先生の何が好きなのか。


その深堀は自分の職業における軸を見つけるヒントになる。企業は数多くあり、多くの就活生は業界や業種と売上規模や知名度を選ぶが、その前にどんなスタイルで働くのが好きなのか。一度考えた方がよい。