茂木さんは正しい

もう今週も終わりますね。今週のトピックスは、youtubeアルゴリズムをPV主義から視聴時間主義に変えて、PSYが一瞬ランク外になった次の日にランクに返り咲いたことかな。ランク圏外になった時、ネットの民たちが一斉に騒いだけど、その間もビルボートチャートでPSYは相変わらず二位。要は、youtubeランキングでは、一瞬下がったものの、売上とエアプレイに基づくビルボートチャートではしっかりランクインし続けてた。


その後もPSYを巡って韓国の対策はPV数稼ぎから、視聴時間稼ぎに変わったとまことしやかに言われていて、私個人の憶測でもそうだろうなとも思っている。でも、人気があるから人気が出るのはいろんなところでも一緒であり、それぞれが仕掛けている。例えば、iphoneだってそうだろと思う。


それはさておき、茂木さんのTOEICディスに最近すごく同感する。それはTOEICなんて英語の指標にすることがばかげているということではなく、英語でもっと豊富な資源にアクセスすべきだという主張に私は賛同する。


TOEICで点数あげようとする人は、英字新聞や海外サイト視聴を効率が悪く、モチベーションも続かないと言う。本当にそうだろうか?学生でTOEICの点数だけを上げたい人間ならそうかもしれない。しかし、私たちのビジネスは残念ながらグローバル化しており、海外のプレーヤーと同じ土俵で戦っている。


そういう人間からすれば、サムスンとアップルの訴訟、redigiとEMPとの訴訟、Huaweiアメリカ議会の関係など最近のニュースはおもしろい。ビジネスアイデア、そして現地の人の感情とグローバル化の関係など興味深いトピックを日々ニュースで読むのは楽しい。


社会人にとってTOEICはあくまでも通過点であり、その先のビジネスチャンスにこそ価値がある。そして、社会ウォッチャーとしても興味があるのは英語学習ではなく社会である。


最近、ご無沙汰しているレアジョブでもいい学びを与えてもらった。レアジョブ講師はフィリピン人なだけあって、発音は微妙なところがあるものの、海外の人間と会話することの困難を教えてくれる。お互いの共通の話題や社会常識がないとどうしても会話は盛り上がらない。日本好きな海外な人たちは大抵ヲタクなのだが、ぶっちゃけおれヲタクじゃねーしみたいなことによく遭遇する。


仕事がグローバル化すれば、いろんな国の人と仕事をすることになる。仕事は人と人が行うことであるから、信頼関係がかかさない。信頼関係を築く第一歩は雑談だったりする。そして、その時にグローバルに共通の世間話というジャンルのニーズが今後高まると私は思っている。


今のところ、私の経験則によれば、少なからず私の周りのグローバルな共通体験とはiphoneであり、スマホアプリであり、youtubeの音楽ランキング上位曲であり、アメリカのドラマであり、アメリカの映画である。


学会のような特殊な世界では、専門的な話がそのまま雑談になるんだろうけど、私たち社会人の領域では仕事がそのまま雑談になることはあまり多くはなく、それ以外の社会常識が求められる。だから、海外勤務の時に現地の文化を知ることが大切だと言われる。そこが基盤となり、会話が盛り上がるからだ。


TOEICがなぜくだらないのかというと、その基盤形成の手前の手前だからだ。